エッグドナーとレシピエント

日本でも注目を集めている「卵子提供」は、第三者から卵子を貰って受精卵を作る方法です。エッグドナー(卵子ドナー)と、卵子を利用するレシピエントの双方が協力・納得することで、はじめて卵子提供治療は成立します。

卵子は基本的に、長期保存ができないものです。そのため、ドナーの体調や状況によっては採卵がキャンセルとなり、レシピエント側がどんなに乗り気でも、双方のタイミングが合わなければ提供を受けることはできません。体調、スケジュール、状況などさまざまなタイミングが合うことも、卵子提供における重要なポイントです。

卵子提供を受けるためには、提供者への謝礼や海外での滞在費用などを用意します。ドナーは渡航費から食費まですべてを賄って貰えますし、謝礼もいただけるので、無償のボランティアでない限りはすべて有償となります。海外へ渡航しても、自分の持ち出しがほとんど無いという点は、エッグドナーならではのメリットと言えるかもしれません。

ドナーへの支払いや、エージェントの利用代などを考えると、レシピエント側には結構な負担となります。アメリカで1回の胚移植を受ける場合、約500万円以上かかると言われており、代理母を利用する場合はさらに高額になります。

エッグドナーは健康第一

卵子提供という言葉だけを聞くと、レシピエント側の苦労や肉体的負荷をイメージしがちです。しかし実際には、ドナーの健康状態も非常に重要な意味を持っています。

卵子提供は、ドナーの体調によっては採卵が中止になり、キャンセルになるケースが多々あります。採卵中も、排卵誘発剤などを飲んで体調を崩したり、採卵後には生理痛のような鈍痛がしばらく続くなど、人によってはかなりの体調管理が必要になることも。

そのため、エッグドナーは審査の段階から健康状態を重視されます。すでにお子さんを産んでいる方はエッグドナーとして優遇されますが、20代の若い女性も同じく健康な卵子を持っているということで、優遇される傾向にあります。

通常、レシピエントは何らかの原因で卵子を作ることができない、不妊に悩んでいる方です。そのため、世間の目はどうしてもそちらの方に向きがちです。しかしドナー側も、健康な卵子を提供するためにさまざまなリスクを負っており、簡単に採卵ができるわけではありません。

レシピエントもエッグドナーも、双方の苦労や肉体的リスクを十分に把握したうえで、卵子提供治療にのぞむ必要があるのです。

卵子提供という選択肢


卵子提供を受けて妊娠・出産するためには、自然妊娠の倍の費用がかかります。卵子ドナーの心身の負担や、レシピエント側の体調の問題、出産時の肉体的負荷などもありますから、夫婦はもちろんその周りの家族の協力も必要不可欠です。

卵子提供という選択に進むことは、女性にとっては非常に大きな決断となります。なぜなら、夫である男性側は自分の精子をそのまま使うことができますが、女性はそうではありません。第三者からの健康な卵子を使って受精卵を作るので、女性の遺伝子は赤ちゃんに残せないという意味になるのです。

基本的な問題ではありますが、この重要なポイントをよく考えて、夫婦できちんと話し合い、納得してから卵子提供を受ける必要があるのです。心から納得していれば、提供を受けて妊娠・出産した後でも「あの時正しい選択をして本当によかった」と思えます。

不妊治療は辛く長い道のりのように思えます。しかし治療の結果が納得いくものであれば、たとえどんな結果であっても受け入れることができるでしょう。

大切なことは、自暴自棄に陥らず、さまざまな手段を考えて治療を受けることです。待望の赤ちゃんを抱けるその日まで、幅広く選択肢を用意しながら前に進んでいく必要があります。

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